2017年 11月 05日 ( 2 )

連載エッセイ [自然感察者のひとりごと] 18【故郷で出会った思い出の木】

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クロガネモチ


【故郷で出会った思い出の木】クロガネモチとオオカナメモチ


 月に1回以上、スタッフを務める葛西臨海公園・鳥類園ウォッチングセンターへ行く。
その度に植栽されたクロガネモチの横を通る。
 クロガネモチ(モチノキ科)には雌株と雄株があるが、両株あわせて数十株植栽されている。
秋には雌株に直径7ミリほどの真っ赤な果実が生る。
その情景を2004年から毎年感察している。
 2013年9月中旬、母の13回忌の法事のため故郷に帰った。
空港からのバスを市内で下車、路面電車に乗り換えてホテルに向かった。
電車を下り、歩道に出ると真っ赤な果実がたわわに生った街路樹が続いていた。
クロガネモチの街路樹だった。
何度も帰省しているが東京で毎年感察しているクロガネモチが故郷の街の街路樹になっていたとは想像だにしなかった事である。
おかしな話だが、故郷長崎が妙に誇らしく思えた。
とにかく嬉しかった。
同時に母の笑顔が見えた気がした。
これは母の引き合わせだったのかもしれないと思った。
 思いがけない形で出会った木はこれだけではなかった。
 法事の翌日は帰りの飛行機が午後の便だったので、午前中は妻のために市内観光をする事にした。
繁華街を歩き回ったので私は少々疲れ、緑が見たくなった。
そこで眼鏡橋近くの中島川遊歩道をぶらぶら歩く事にした。
暫く歩くとベンチがあったので休憩。
上手い具合いにソフトクリーム売りがいたので買って来てもらった。
 舐めながら辺りを見回すと後方に地面より一段高くなった植込みに大きな木が植っていた。
なぜか懐かしい気がした。
気になったので側まで歩いて行って葉を見た。
すぐに思い出した。
2004年4月、小石川植物園へ妻と植物感察に行った時に出会ったオオカナメモチの木だろうと思った。
しかし、他で感察した事がなかったので隅々まで調べようと反対側に回ってみると立て札が立っていた。
「オオカナメモチ(バラ科)」と書いてあった。
感察力が上がっていたので嬉しかった。
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by hitakijo | 2017-11-05 18:00 | エッセイ | Comments(0)

『ジョウビタキ』

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ジョウビタキ 2010.11.3 鳥類園

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by hitakijo | 2017-11-05 08:15 | 葛西臨海公園・鳥類園 | Comments(0)