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連載エッセイ [自然感察者のひとりごと] ⑤ 未だ名前変わらず

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未だ名前変わらず 【オオイヌノフグリ】


1993年3月28日、墨田区環境課に頼まれ感察会を行った。場所は荒川下流河川敷、テーマは春の野草である。
主催者の挨拶の後、私の出番がやって来た。葦原に背お向けて立っていたので向きを変え、足元に目をやるとオオイヌノフグリの青い花が目に入った。「皆さんオオイヌノフグリが咲いています」この頃は自然感察の案内役を始めたばかりだったので、つい初めに植物名を言っていた。
すると「フグリ」って何ですかと質問があった。
止めておけば良かったのであるが、つい犬のキン○○と答えてしまった。数名の方が赤面された。

日本在来のイヌノフグリに似て大型であるところからオオイヌノフグリと名付けられたそうである。
しかし、オオイヌノフグリの果実はイヌノフグリの果実ほど、犬のそれに似ていないそうである。
私は犬のそれを見た事がないので何ともいえない。言えない
イヌノフグリの名は、和歌山県の方言からとったものだそうである。

早春から春の花であるが、マイ・フィールドは毎年1月に開花するものがある。
史前帰化植物ではあるが、今やすっかり日本の春にとけ込んだ花である。
「犬ふぐり 星のまたたく ごとくなり」・・・・高浜虚子
外国では「バーズ・アイ」や「聖女ヴェロニカの花」と呼ばれたりしているそうである。
日本では星の瞳と呼ぶ地方もある。どれも清楚で可憐な花に似つかわしい名前である。
オオイヌノフグリの名では可憐な花に似つかわしくないという事で、何度も改名が議論されたそうである。
しかし、未だにこの名で通っている。
ということで、名の由来を聞かれた時には、ご自身でお調べくださいと言うことにしている。
by hitakijo | 2016-01-24 19:05 | エッセイ | Comments(0)
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