人気ブログランキング | 話題のタグを見る

連載エッセイ [自然感察者のひとりごと] ⑫ 【初出会いはアラスカ】 ヤナギラン


連載エッセイ [自然感察者のひとりごと] ⑫ 【初出会いはアラスカ】 ヤナギラン_a0083553_841753.jpg
ヤナギラン (アカバナ科)


【初出会いはアラスカ】ヤナギラン

鳥に夢中だったころに出会った花がある。しかも初出会いは外国のアラスカだった。
もちろん日本にも自生している花であるが、当時はその存在すら知らなかった。

1972年7月、あるツアーでアラスカへ行った。1ドル300円の時代で、しかもドル持ち出しに制限があった。しかし、私は鳥見が目的でったので、3万円をドルに替えて持って行った。
1972.7.15羽田を出発。日付変更線通過のため前日の14日の午後11時にアンカレッジ到着。白夜のためまだ明るかった。宿泊は昭和天皇がお泊まりになった事のあるウエストワードホテル。翌日9時グレンハイウェイを通りバルディーズへ。途中の平原でバスを降りる。そこには熊の酔うに大きな現地のガイドが我々一行を待っていた。全員が降りたところで、苔の生えたところへ案内され、ガイドの説明が始まった。その説明を現地スタッフの日本女性が通訳してくれた。その苔は1ミリ成長するのに数年掛かるのだそうだ。苔の生えた地面の下1mのところには永久凍土があるのだったという。そのあといろいろな花の説明があったが、通訳してくれる女性は植物の専門家ではなく旅の添乗員なので、英名をカタカナに直しただけだったので良く分からなかった。ガイドの説明が終わった後、小高くなったところで全員で記念写真を撮った。見晴らしが良かったので、後方に目をやると遠くに赤い花がたくさん咲いた背の高い野草があった。ガイドに直接聞いた。「Fireweed(ファイアウィード)」と言う返事が耳に強く残った。帰国後調べると、山火事の後、真っ先に生えてくるのが名の由来だった。日本にも自生し、標準和名がヤナギランということを初めて知った。
2000年7月、練馬区の子供たち40名ほどと巣栗渓谷(長野県)へ宿泊感察会になった。初めての場所だったので区の職員と私ともう一人の講師s氏は一足先に乗用車で出発。武石川沿いの道を歩いて下見。途中に番所ヶ原スキー場があった。そのゲレンデにピンクの花が咲いていた。ヤナギランだった。日本での初出会いだった。
by hitakijo | 2016-07-01 08:04 | エッセイ | Comments(0)
<< 『オオヨシキリ』 #ネイチャー・スケッチ #Na... >>