4月初めにベランダ側の外壁塗装工事が終わり、保護幕と足場が取り外されまた。
約半年振りに見る外の景色がとても新鮮に見えました。 スズメも直ぐにやって来てくれると期待したのですが、塗料の匂いを避けたのでしょうか? なかなかやって来ません。 塗料の匂いは他の生き物にも影響を及ぼしたようです。 廊下に2頭のヤモリが死んでいました。 それから1週間後、この日は朝から雨でした。 絵を描きながら、ふとベランダを見ると、1羽のスズメが止まっていました。 スズメの横の手すりのポールも塗り直されて色鮮やかに濡れていました。 この画像を見て、変わったところから顔をだしていると思った方もおられるでしょう。しかも全身が写っていない変な画像だとも・・・。実は、これには理由があります。 まず、見つけた時の経緯から・・・1階までゴミ出しに行き、戻って来て何気なく廊下の植木鉢の方を見ると、コンクリートの手すりの壁との間で焦茶色のものが動いています。アブラゼミだろうと思って、しゃがみ込んで隙間を覗くと、いきなり「鍬型」を持ち上げて威嚇して来ました。何と、とても元気のいい「ノコギリクワガタ♂」だったのです。 直ぐ前に公園があると言っても、ノコギリクワガタの住める環境ではありません。何処かの子供が逃がしたのでしょうか? しかし、5階には小さな子供はいません。何処からか飛んで来た。(それはありえません) 植木鉢をずらし、全身を見て愕然としました。とても痛ましい姿をしていたからです。彼の『左側の翅と腹がない』のです。しかし、左側の脚はちゃんと3本揃っています。ただ後脚は動きません。何かに襲われた感じではなく、傷らしきものはありません。生まれつき左側の翅と腹が欠損していたのでしょうか。そうとしか考えられません。生後に体の半分近くが なくなったら生きてはいないはずです。 しかし、彼は五体満足な個体と変わらない元気さです。但し、飛ぶ事が出来ません。何処からやって来たのか、とても不思議でなりません。 というわけで、シダの生えたクチナシに止まらせて、「砂糖水」をあげました。(水滴に見えるのが「砂糖水」です)
by hitakijo
| 2008-09-01 00:16
| スズメのスケッチ
|
Comments(8)
おはようございます♪
少なからず人間にも影響があるのでしょうか、怖いですね。 ↓ウメバチソウの存在をこちらで今年初めて知りました。なのでまだ一度も見たことがないんです。 一度でいいから見てみたいです^^ リンクの件、ありがとうございました。
0
Commented
by
hitakijo at 2008-09-01 19:49
hanaさん、こんばんは。
最近は厳しくなり、有機溶剤の入っていない塗料を使用したので、人体には影響がないという説明でした。しかし、小さな生き物は敏感ですからね。 ウメバチソウの花、そうですたか。 見るとしたら、自生のものはやはり亜高山帯付近間で登らないと見られないようですね。そちらには良い山がたくさんあるのではありませんか。見られると良いですね。
Commented
by
suzu
at 2008-09-03 05:25
x
ノコギリクワガタ不思議ですね。それほどの体の欠損を持っていながら威嚇する元気があるとは驚きです。子供の頃から、クワガタはずいぶん見ましたが、聞いたことももちろん見たこともありません。クワガタには気の毒ですが、驚きの発見ですね。
Commented
by
Hisa
at 2008-09-03 19:53
x
ノコギリクワガタの生命力にただただ頭が下がります。左側の腹と翅がなくても元気に生きていけるなんて、本当に命の不思議を感じます。と同時に、このノコギリクワガタのこれからの困難な道を思うと暗澹たる思いでいっぱいです。五体満足でも生き抜いていくことが大変なのに、、、
Commented
by
hitakijo at 2008-09-03 21:32
Commented
by
hitakijo at 2008-09-03 21:37
こんばんは、外壁修繕も無事に終わったようですね。
やはり、その直後では生きものたちにとってはかなりの環境変化ではないかと言う感じがします。 雨の中のスズメ君、新しくきれいになった場所に早速ですが、スズメ君にとっては内心うれしくないかも知れませんね。 雨だけど、遠くを見て、飛び立ちたい様な表情にも思えてきます。 それでもこれから、以前の様に様々な生きものたちが立ち寄ってくれる場所に早く戻ると良いですね。 ノコギリクワガタ君、驚きました。 ここ長い間、クワガタ君には会っていない様に思います。 そして、都内でいるとは驚きですが、さて確かにどこから来たのか、大変に不思議でもありますね。 そして、その障害にも負けずに頑張っているところ、素晴らしいですね。 突然変異という種の可能性もありますが、実際にはこれも人間のなすことの可能性がかなり大きいですね。 是非、生命を全うして頑張って欲しいものです。
Commented
by
hitakijo at 2008-09-05 13:07
よしの88さん、こんにちは。
人体には影響のない塗料という事でしたが、塗り立ては結構匂いがしていました。小さな生き物たちはそれさえ影響があるのですしょう。 この時以来、スズメもさっぱり来てくれません。以前はキジバトと代わりばんこに来ていたのですが、他の影響もあるのかもしれません。裏の公園には冬期以外はヒヨドリも来なくなりました。 明治神宮ですら、コクワガタはいますが、ノコギリクワガタはいません。 飛べないのですから、おそらく誰かが持ち込んだので しょう。それにしても不思議です。 以前、外来種のクワガタとの交雑で奇形が産まれたという記事を何かで見ました。 突然変異で体の1部が欠損した個体が産まれるとしたら、空恐ろしい事ですね。環境ホルモンなどの影響もあるかもしれませんね。小さな生き物たちを注意深く感察する事が環境を守る上で、増々重要になって来ますね。
|
『自然感察』は 1985年11月11日に私が創作したオリジナルの造語です。 思いついた経緯はブログ開設の記事(2006.7.6)に書いてあります。 ☆もう一つのブログ☆ 自然感察*Nature*feei. *リンクフリーです。 当ブログの画像・文章等の著作権はすべて山本正臣に帰属します。 許可なく無断転載・複製、配布することはできません カテゴリ
全体 自然画(絵画) 自然画(イラスト) 絵はがき(販売) スケッチ教室 木の葉絵 エッセイ 流木アート スミレ図鑑 スズメのスケッチ 60年代のスケッチ 70年代のスケッチ 野鳥スケッチ 野草・植物スケッチ 動物スケッチ 昆虫スケッチ キノコのスケッチ ベランダにて 近所・隅田川・路傍 荒川下流河川敷にて 上平井葦原にて 柳原千草園にて 汐入公園にて 葛西臨海公園・鳥類園 水元公園にて 明治神宮にて 23区内にて 東京(23区以遠)にて 高尾山にて 房総にて 軽井沢にて 上高地にて 巣栗渓谷にて 千畳敷にて 日光にて 尾瀬にて 草津にて 霧ヶ峰にて 東北にて ☆☆感察☆☆ 自然感察会 展覧会 検索
タグ
スケッチ(4323)
鳥(4093) 植物・樹木(1230) イラスト(920) 植物・野草(900) ペン画(697) アート(426) 昆虫 スケッチ(262) 自然(209) 絵画(190) 感察(150) キノコ(53) 動物スケッチ(48) 感察会(37) 流木アート(30) 木の葉絵(22) エッセイ(20) 旅の画像(15) 雑記(14) 野鳥(11) 野草 花 きのこ(10) アオサギの肖像(8) 展覧会(6) 環境教育(2) 個展(2) 子供の作品(2) 写真(植物)(2) 動物(2) スミレ(2) お知らせ(2) テントウムシ(1) 地衣類(1) タペストリー(1) 鳥の羽(1) 写真(昆虫)(1) 絵手紙(1) 魚(1) カタツムリ(1) 絵はがき(1) 植物(1) 最新の記事
画像一覧
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... @hitakijo
最新のコメント
ファン
最新のトラックバック
|
ファン申請 |
||